あさイチ 反抗期の子どもへの対処法 4/18

2018年4月18日の「あさイチ」では、反抗期の子どもの対処方法について放送されました。

さ避けては通れない“反抗期”は、親から自立していく成長の過程ですが、子どものイライラや不安感が大きくなりすぎると、言動が目に余ることもあります。

場合によっては、家庭内暴力や引きこもりにつながっていくことも。

こうした反抗期の感情の起伏には性ホルモンが関わっています。

子どもたちを落ち着かせるカギとなるのが、脳内の神経伝達物質「セロトニン」です。

番組では、セロトニンを増やす“日常生活5か条”が伝授されました。

ということで、あさいちで紹介された反抗期について書いていきます。

スポンサーリンク




反抗期は年相応の反応

東京都練馬区に住む河野さん(47)は、4人の子どものうち高1次女と小6長男が反抗期の真っ只中です。

子ども部屋のドアには、去年次女が暴れたあとが残っています。

兄弟げんかをして、入りたかったけれど、弟が開けないから、「開けて入る!」と、ドアを寝ながらかかとでガンガン蹴り、大きな穴が開いていました。

さらに、次女が録画していたドラマを河野さんが過って消してしまった時のこと。

それを知った次女は、号泣しながら激怒。

仕返しに河野さんのスマホを床にぶつけて壊そうとしました。

年に何回か爆発するのだそうです。

次女以上に頭を悩ませているのが、小6の長男です。

少し前までは、口答えすることもありませんでしたが、去年から荒い言葉をぶつけてくるようになりました。

前は「母ちゃんと結婚する」って言っていたのに、もう忘れちゃったんだな…と思い、河野さんの味方は1歳の三女だけです。

子どもの成長と脳の関係に詳しい文教大学教育学部教授の成田奈緒子さんによると、年相応の反応だということです。

性ホルモンがたくさん出てくるのが、小6あたりの時期です。

性ホルモンがどっさりと出てくると、扁桃体や海馬など、いろんなところに影響を及ぼすので、何でこんなちょっとしたことで怒ったり、イライラしたり、どなったりするの?ということが起こりやすくなります。

扁桃体は海馬のすぐ上にあり、感情をつかさどっています。

思春期に性ホルモンが大量に作られると、扁桃体が刺激され、感情の爆発が起きてしまうのです。

実は子ども自身もよくわからない感情の起伏に襲われて、コントロールできなくなっています。

性ホルモンで脳が反抗的になって、言いたくない悪口をお母さんに言ってしまうことが、とても後ろめたかったり、悪いなと思っているのです。

反抗期は、子供が親から自立して成長していくのに必要ですが、あまりに言動がひどいと困りますよね。

では、どうすれば感情をコントロールできるようになるのでしょうか?

スポンサーリンク




セロトニンを増やす5つの方法

感情をコントロールできるようにするには、セロトニンをたくさん増やすように、脳を育てておくことがとても大事です。

セロトニンは神経伝達物質のひとつです。

脳の神経細胞の間で受け渡され、情報を伝えています。

セロトニンがたくさんできると、不安になったり、イラッとしたりしても、それを抑えてくれる働きがあります。

セロトニンを増やすには、5つの方法があるんです。

①朝日を浴びる

目の中に太陽の光が入ってくるシチュエーションを意図的に作ると、セロトニンの脳の中の量が3倍に増えます。

②夜たっぷり寝る

子供が小6の場合、9時間、夜間の連続した睡眠をとることをまず目標にします。

9時までに寝て、朝6時までに起きるようにしましょう。

③リズミカルな運動

リズミカルに筋肉を動かしているとき、セロトニンは分泌されることがわかっています。

④セロトニンUPの食生活

セロトニンはタンパク質からできています。

ビタミン・ミネラルをたくさん必要とします。

どうしても時間がない朝は、バナナ1本でOK。

バナナは即効的にすべての栄養素がとれるのでオススメです。

⑤接し方を見直す

子どもから暴言をぶつけられて親が言い返すと、子どもの中で負の感情がさらに膨らみ、セロトニンが減少してしまいます。

子ども達に悲しくなる言葉をかけられたときに、真に受けないようにしましょう。

「攻撃的になるのは当たり前」「思春期とはそういうものだ」というふうに思っていましょう。

⑥ガムを噛む

筋肉をリズミカルに動かすという③の時間がないという人は、できるだけ朝日を浴びている時間にガムを噛みます。

噛む筋肉はセロトニン神経が脳から支配していますので、それだけで脳が刺激されます。

①~⑥までを3ヶ月続ければ、効果が見えてくることがほとんどです。

先生がオススメするのは、夜早い時間に寝るというより、朝太陽が昇る時刻に目を覚まして、太陽の光を浴びるように外に出て体を動かすことです。

昼寝をしないで、眠くなったら早めに寝ることも大事です。

寝る前にスマホの光を入れてしまうと、太陽を感知する脳の能力が鈍ってしまうので、寝る前のスマホはやめましょう。

先生は、反抗期があったほうが望ましいということでした。

反抗期に感情を出す相手が家族ではなく、外に向けられるほうがトラブルになったりすますので、家庭の中で感情を出させることが望ましいことである、ということでした。

親もイライラせず、受け止められるような土壌を作っておくと、感情を出しやすくなります。

スポンサーリンク




性ホルモンが引きこもりの原因に…

茨城県に住む22歳の男性は、10代のとき、7年間に渡って自宅に引きこもり続けた過去があります。

「人のことが怖くなって、対人恐怖症みたいになり、ふさぎこむようになりました。」

10歳ころから気持ちが不安定になり始めた男性は、中学生になると自分の感情をコントロールできなくなっていきました。

「気に入らないことがあると、急に体温が0℃から100℃に上がって、一気にボルテージが上がって一気にキレ出す感じでした。」

「うわーっとなって、パンチしたりキックして、壁に穴をあけてしまいました。やらずにはいられない。やらなかったらどうにかなっちゃう。自制心がなかった。」

突然感情をあらわにするようになった息子に、両親は戸惑いました。

母「人の話を聞いてくれなくて、怒り出しちゃう。」

父「素直に受け入れない。反発している。何にでも反発する。」

勉強にも集中できず、成績は下がり、学校に行く気力も次第になくなっていきました。

中学1年生の冬には、不登校になり、家から一歩も出ず、引きこもるようになったのです。

母「団体生活で何かあったのかな?と考えたけれど、本人に聞いても何も言ってくれない。」

今は再び家族で食卓を囲むようになりましたが、当時は一緒に食事をとることはありませんでした。

男性「ここでできた料理を自分の部屋に持っていって食べていました。」

母「気に入らなければ、自分で作ってね。」

母親はどうすればいいのか分からず、時間だけが過ぎていきました。

母「なんだろう。崩れそうな感じ。当時はそうでした。しゃがんで崩れそうな感じになっちゃう、どうしても。」

母親が文教大学教育学部教授の成田奈緒子さんを訪ね相談すると、成田さんはこうアドバイスしました。

「いま、彼の状態として、親御さんだけの責任では全然ない。

性ホルモンが大量に出ることによって、これまで危ういバランスで過ごしてきた彼の脳の中が、非常に大きく乱れている状態。

その子そのものを認める言葉かけが大事です。

『自分でごはん作るの、えらいよね』とつぶやくように伝えて欲しい。」ということでした。

息子の引きこもりが性ホルモンによる可能性が高いと聞き、少し気持ちが楽になった母親。

成田さんの助言どおり、息子を褒めるように心がけました。

息子は、気分が落ち着いている時は部屋から出て、皿洗いなどを手伝うことがありました。

母「何か手伝いを頼むと、根気よく手伝ってくれる。『ありがとね。助かるよ。』って。」

息子は突然の母の変化に戸惑いましたが、少しづつきもちに変化が生まれました。

息子「別に悪い気はしない。理解してくれているのかな?とは思いますね。」

その後、回復の兆しが見えることもあったものの、引きこもりを脱するまでには至りませんでした。

母親は根気強く声がけを続けましたが、思い通りに行かないことに、思わず声を荒げたこともあります。

母「成田先生も『怒ってもしょうがない。』というから、なるべく本人の身で考えるようにしてはみたけど、難しいよね。」

ところが、男性が20歳になったある日のこと、突然部屋から出て、母に告げたのです。

息子「就職して、働きたい」

母「え、まさか!え、何の話?と最初はピンとこなくて。

よくよく話を聞いたら『何か仕事がしたい』というから、よし!やった!と思いました。」

息子「苦悩していた。死ねないなら生きていくしかない。

生きていくしかないなら働こう、という気持ちになった。」

息子は母と一緒に成田さんのもとを訪ね相談。

2年前から早寝・早起きなど、セロトニンを増やす生活を始めました。

簿記やパソコンなどの資格を取るための勉強にも励むようになりました。

日が昇ると欠かさず行うようになったのは、ジョギングです。

距離も徐々に伸び、最近では毎日6キロほど走っています。

息子「日課になって。体が勝手に動いちゃう。

走りながら基本ポジティブなことを考えている。」

そしてついに先月、働き口が見つかりました。

面接に合格し、ホテルやファミリーレストランで働き始めたのです。

息子「これから覚えていけるかな?ちゃんと役に立てるかな?という感じです。」

毎日バイクで仕事に出かける息子を、両親は見守り続けています。

母「なんか夢のよう。2年でこんなになるとは思わなかった。」

父「ずっと諦めていたからね。」

母「いろんな人と触れ合って、いろんな人がいるから、そこで強くなっていってくれれば。」

男性の場合、思春期の性ホルモンが乱れる時に前頭葉の発達が阻害されて、引きこもりの状態になったと考えられます。

遅くても18歳くらいまでには性ホルモンの乱れは落ち着いてきて、それと相まって前頭葉も発達します。

男性は自分の中で少しずつ昼夜逆転の生活を改善しなきゃ!とちょっとずつ努力していきました。

そして、良い方向に考え、自分で働きたい!と思えるようになったのではないか、ということでした。

反抗期の接し方3か条

①「性ホルモンのせい!」と割り切る

自分のせい、子どものせいと、誰かのせいにするんじゃなくて、しょうがない、脳がそういう状態なんだ。とおもうとだいぶ気が楽になります。

②否定しない

その人の人格が悪くなっているのではなく、脳の問題であるから、その人が言っている攻撃的な言葉も受け止めてそのまま返します。

すると、受け止められた、理解されたというふうにとらえてくれます。

③叱る基準を明確に

親としては勉強もして欲しいし、人と仲良くなって欲しいし、成績もよくなって欲しいといろんな事を望むのですが、よくよく考えてみると人間は大事なことがたぶん2つか3つしかないのです。

たとえば、人を傷つけちゃいけないとか、嘘をついてはいけないとか、そこだけは絶対に何があっても叱らないといけないけれども、それ以外はそんな怒る場面ではないのです。

「勉強なんかしねーよ!」と反発されたら、「そうなんだ、勉強したくないんだね。」と流してあげることで楽になります。

受け止めて返す、オウム返しをしておく、ということです。